ポリウレタンはストレッチ性やフィット感を高めるために、衣類やバッグ、スポーツウェアなど幅広く使われる素材です。しかし「シワになりやすいのか」「どうやってシワを伸ばせばいいのか」と気になってしまって。
この記事では、ポリウレタン素材のシワに関する特徴と、日常でできるお手入れ方法をまとめました。
ポリウレタンはシワになりやすい?なりにくい?

ポリウレタンの魅力は伸縮性にあります。感覚過敏のある我が家の子供たちも、ポリウレタン混合のお洋服がお気に入りでした。
でもポリウレタンは熱や塩素に弱く、取り扱いに気を付けなくてはいけない点もあるんです。
シワになりにくい理由
ポリウレタンは伸縮性が高く、折り曲げても元に戻ろうとする性質があります。そのため、同じ厚みの綿やレーヨンに比べると「シワになりにくい素材」と言えます。
シワになりやすいケース
混紡率が低い(例:綿95%+ポリウレタン5%など)場合、ベース素材が影響してシワが目立ちやすくなります。また、熱や紫外線に弱いため、劣化が進むと生地が硬くなり、かえってシワが残りやすくなる点に注意。
▼3:30~から、ポリウレタン記事の扱いについて説明が始まります!▼
ポリウレタンのシワ伸ばし方法
- スチームアイロンを浮かせて使う
ポリウレタン混合素材にアイロンを直接当てると変形やテカリの原因に。忙しいとつい「うっかり!」ってなりますよね。2〜3cm浮かせて蒸気だけを当てるのがコツ。 - 衣類スチーマーを活用
ポリウレタン入りのパンツやスカートなら、吊るした状態でスチーマーをかけると自然に伸びます。 - シワ取りスプレーを併用
熱を避けたい場合はシワ取りスプレー+手で伸ばす方法も有効です。
▼コツは「シワを取りたい部分を引っ張る」。そして、「中温でアイロンがけ」です▼
合皮バッグ・カバンのしわ取り記事はこちら▼
ポリウレタンと洗濯によるシワ
ポリウレタンがシワになりやすいのは、洗濯中。しかも脱水の時間が長くなるほど、繊維が引っ張られてシワの原因になるようです。コツとしては、次の4つ。
- 洗濯時に脱水しすぎない
- 脱水時間は短め(30秒〜1分程度)
- すぐに形を整えて干すのがベスト
- 乾燥機は劣化を早めるためNG
ポリウレタンの防シワ性を高める
ポリウレタンは元に戻ろうとする性質があります。混紡率に注目するのが大事なんですね。
- 混紡率が高いアイテムを選ぶ
- 洗濯後は吊るして保管し。畳みジワ防止
- 長期保管の際は不織布カバーを使う
- 直射日光を避ける

クローゼットに吊るすのがよさげ
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混紡率とシワの関係FAQ
ポリウレタンの混紡率は様々なバリエーションがあります。混紡率ごとにまとめたので、参考にしてください。
Q1. ポリエステル90%+ポリウレタン10%の服はシワになりますか?
A. この比率はポリエステルが多いため、防シワ性は高め。
ポリウレタンが10%入っているのでストレッチ性も十分。「シワになりにくい」部類です。
Q2. ポリエステル95%+ポリウレタン5%だとシワはどうですか?
A. ポリエステル主体なのでシワは目立ちにくい。ポリウレタンが少なく、伸縮性は控えめです。シワがついても軽いスチームで整いやすいのが特徴。
Q3. ポリエステル96%+ポリウレタン4%は?
A. ほぼポリエステル素材のため、防シワ性はかなり高いです。
シワ取りは簡単で、吊るして干すだけでも自然に伸びるケースが多い。

吊るすだけでOKはありがたいな!
Q4. ポリエステル97%+ポリウレタン3%は?
A. ポリエステルの性質が強く、シワは非常につきにくい。ポリウレタンが少なすぎるので伸縮性はあまり期待できません。
Q5. ポリエステル98%+ポリウレタン2%は?
A. ほぼポリエステル素材なので「シワにとても強い」です。ストレッチ性はわずかですが、普段着としてはシワ対策がほとんど不要。
Q6. ポリエステル+ポリウレタン混紡の服はシワになりやすいですか?
A. 「ポリエステルが多いほどシワに強く、綿やレーヨンが多いほどシワに弱い」と考えてOK。混紡率で性質が変わるため、タグの比率を確認するのがおすすめです。
Q7. ポリエステル+ポリウレタンのシワはどうやって伸ばせばいいですか?
A. スチームアイロンを浮かせて蒸気をあてるのが最も安全。衣類スチーマーを吊るした状態でかける方法や、シワ取りスプレーも有効です。
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Q8. ポリエステル+ポリウレタンの混紡はシワに強い?
A. はい、混紡率が高いほど「シワに強く」「伸縮性もある」バランスの良い素材になります。特にポリエステル80〜95%程度+ポリウレタン5〜20%は扱いやすいです。
Q9. ポリエステル+レーヨン+ポリウレタンはシワになる?
A. レーヨンは非常にシワになりやすい素材なので、ポリエステルが入っていてもシワは出やすいです。洗濯後はすぐに干す、アイロンやスチーマーを活用するなどのケアが必須です。
Q10. レーヨン+ナイロン+ポリウレタンはシワになりますか?
A. レーヨンが多いとシワは目立ちやすい。ナイロンのハリとポリウレタンの伸縮性が加わることで、シワがある程度軽減されます。
防シワ性は「レーヨン単体より強いが、ポリエステル主体よりは弱い」中間のイメージです。
混紡率ごとのシワ比較表
混紡率・ 素材構成 | シワの なりにくさ | 特徴・ ポイント |
---|---|---|
ポリエステル90%+ポリウレタン10% | ○ | 防シワと伸縮性のバランス良い |
ポリエステル95%+ポリウレタン5% | ○ | 防シワ性高め。伸縮性は控えめ |
ポリエステル96%+ポリウレタン4% | ○ | 吊るし干しだけでシワが伸びる |
ポリエステル97%+ポリウレタン3% | ○ | シワはつきにくい。伸縮性× |
ポリエステル98%+ポリウレタン2% | ○ | シワと無縁。伸縮性は最小 |
ポリエステル+ポリウレタン全般 | ○〜△ | ポリエステルが多いほど強く、少ないと弱まる |
ポリエステル+レーヨン+ポリウレタン | △ | レーヨンが多いとシワが目立つ |
レーヨン+ナイロン+ポリウレタン | △ | レーヨン単体より強いがポリエステル主体より弱い |
ポリウレタン素材のシワ対策

ポリウレタンは「基本的にシワに強い素材」ですが、混紡比率や劣化によってシワが気になることがあります。
- 綿・レーヨンとの混紡率が高いとシワに
- ポリエステルやナイロンとの混紡率が高いとシワになりづらい
- 浮かせスチーム or スプレーでシワ対策

ポリウレタンに高温は大敵だな
適切にケアすれば長くきれいに使えるので、ぜひ試してみてください。